非効率経営にはね返るといった悪循環

2011.10.21

非効率の温存は、将来に重大な禍根を残そうとしている。それは従業者の高齢化、良質で若い労働力の確保難、という問題である。建設省の推計によると、建設業従業者に占める三九歳以下の割合は、八〇年に五一・八%を占めていたのに、九〇年には四〇・三%に低下すると見込まれる。さらに二〇〇〇年を見通すと、仮に現状程度に若年労働者が就職し続けたにしても、その割合は三五・八%に低下、仮に新規学卒者が全く就職しない場合には、一五・三%に激減するとしている。

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二〇〇〇年の労働力人口の年齢別構成で、三九歳以下の占める割合は四三・〇%を占めるのに対し、著しい高齢化といえる。大手各社は、こうした問題に対し、人材スカウト、社員再教育、機械化など経営・施工合理化、待遇改善などのほか、下請けへの経営指導、選別強化によって対応しようとしている。しかし体力のない下請け、末端業者にとっては、絶望的な見通ししかない、との厳しい見方もある。非効率、長時間の屋外作業、確立されない労使慣行、向上しない経営者の資質が相まって新規若年労働者の確保難、それがまた非効率経営にはね返るといった悪循環である。




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