樹齢百年の木なら百年以上もつ

2011.10.14

木材には等級が設定されており、用途別に樹種を選ぶと建物の耐久性が上がる。硬くて虫に強い木材を基礎に、スギなどの狂い(反り、曲がりなどによる変形)の少ないものを柱に、小屋裏にはマツといったように機能別にわけてつかうのが経済的だ。快適で長寿命の家をつくるには、使う木材の生育期間が大きく影響する。ヒノキ造りの家が長もちするのはなぜだろうか。ヒノキは、スギと同じ太きに育つまでに三倍の年月がかかる。そのためヒノキの方が、年輪が緻密で空隙が少ないために変形しにくい。木材の育ってきた記憶を材料としてうまく生かすことが大切だ。山の南面で育った木を使う場合は、同じように南に向けてやると変形しにくい。枝は南面に多くできることから、製材すると木の節も表面に出てくるが、我慢して使うほうが長もちする。また、方位だけでなく上下もきちんと考えなくてはいけない。木材を上下逆さに使うことを逆木というが、木が本来持っているものの半分ぐらいに耐久性がおちてしまう。自然に育った環境のまま使えば寿命が延びるのは、成長してきた環境を木材が覚えているからだ。樹齢百年の本でつくった柱なら百年以上はもつのである。

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