風向きが変わったのは、いわゆる「九・一一からであった。「戦時(有事)のドル」も、かつてほど威力がなくなったようだ。ユーロの出現は明らかに世界マネーの流れを変えようとしている。そのうえ、BRICSやオイルマネーの行方次第で市場は乱高下するようになった。金本位制から変動相場制へと移行してきた為替も、「強いドル」があってこそ成り立ってきた。そのドルが安くなっている。それが一時的なものなのか、長期低迷するのか、それによって「通貨の覇権争い」が始まる。ドルペッグ制を敷いている国などは、インフレ圧力が増している。香港などは余剰マネーが不動産に向けられ、賃料の値上げ交渉も始まっている。賃料が二倍三倍になると、香港でのビジネスも損益分岐点が大きく跳ね上がってしまう。
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